CONTENTS

P.1
●森内名人にロックオン!
●道中、浮かれまくるバカ
●上大岡、再び
●テレビの中の人

P.2
●『新手一生』か?『剛毅』か?
●じんわり愉快な森内名人

P.3
●モテモテ天彦六段
●老若男女の列と、野郎どもの列
●三崎のまぐろ+シラス

P.4
●バカの考え、休むに似たり

P.5
●森内名人 × 佐藤天彦六段

P.6
●天彦どのの手裏剣でござるニンニン

P.7
●「貴重!」かもしれないオマケ棋譜
●「次の一手」「詰将棋」の答え合わせ

●森内名人 × 佐藤天彦六段
いよいよこの日のメインイベント“森内名人 × 佐藤天彦六段”の特選対局の時を迎えた。
解説は勝又清和六段、聞き手は矢内理絵子女流四段。
(*´∀`*)ワクワク、これを楽しみにしてきたんだよね〜。

まずは森内名人が、続いて佐藤天彦六段が登場し、ご挨拶。
森内「最後を締めくくる、いい対局にしたいと思います」
佐藤「せっかく名人と対局できる機会に恵まれたので、積極的ないい将棋を指したいです」
両者、一言ずつ挨拶をしてステージへ。
ここで森内名人が軽くボケる。
階段がないところからステージに上がろうとして、間違いに気づいた名人。照れ笑いをしながらアタマをかきかき、戻っていく姿に親近感がわく。

対局者が席につくと、勝又・矢内のお二人が登場。
なんだかNHK杯を見てるみたいだな。振り駒の結果、佐藤天彦六段の先手と決まる。
注目の一戦は、佐藤天彦六段の2六歩でスタートした。
今季の佐藤天彦六段は相掛かりで好成績をおさめているので、この一局も相掛かりになるのでは?と予想されたが、本局は一手損角換わりとなった。

指し手が進む中、解説のおふたりからおもしろエピソードが飛び出す。
勝又「さっきまで天彦くんの隣で指導対局してたんですけど、天彦くんの人気はスゴイですねぇ。
ボクの対局を観戦する人というと、まあ男性ばっかりで。いや、別に男性のギャラリーが悪いというわけじゃないんですよ。ただ、天彦くんのギャラリーとあまりにも違うのでちょっとね。
だって天彦くんは若い女性に取り囲まれてるんですよ。そのうえ対局が終わった後にプレゼントを渡されたりしてね。うらやましいというか、なんというか…」
と、天彦六段の話題をふる。
すると矢内女流四段も、天彦六段のネタでこたえる。
矢内「天彦くんというと、将棋界No.1のおしゃれ棋士なんですよ。普段着とかすごくおしゃれで。ある時なんか、まるで貴族みたいな格好してきたこともあるんです。
だから今日はどんな格好で来てくれるのかなぁ?と楽しみにしてたんですが、なんだかフツーでがっかりしちゃいました」
貴族みたいな格好……ってどんなの?

勝又六段の解説によると、先手は舟囲いらしい。しかも固いらしい。
舟囲いっていろんな種類があるから、よくわかんないんだよな。
どのあたりが舟なのかなぁ…?

局面は進み、先手が5八飛と飛車を移動。
この手を見て、後手の森内名人の手が止まる。
勝又六段いわく「これは悩むところですねぇ。ここで考慮時間を使い切るまで考えてもおかしくないくらい」
森内名人は熟考したすえに3二玉とした。

さらに勝又六段続けて曰く、「おそらくこの局面はすでに前例のない局面だと思います。実はこういう将棋祭りなどの席上対局で新手が出ることは多いんです。どんなイベントもまず、トップ棋士同士の対局が組まれますからね。だから将棋祭りは新手祭りでもあるんですよ。
今年4月の岡崎将棋祭りでも、 渡辺明竜王 × 広瀬章人王位の対局で新手が出まして。たまたまボクが解説していたものですから、その後いろんな人からこの対局について質問攻めにあいました。なにしろ今をときめくトップ棋士同士の対局での新手ですから、みんな興味津々なんですよ」

プロ棋士がこぞって興味を持つ将棋か。いったいどんな将棋だったんだろ?
俄然興味を覚えて、どこかに棋譜はないかとあっちこっち探し求めてみた。
だけどやっぱり見あたらなかったよ。残念…。
岡崎将棋祭りでこの対局を見た人は、たいそうな幸せ者ですぞ。
もし、棋譜覚えている人がいたら教えてほしいなぁ。


上に戻る
次のページに進む
前のペジに戻る