はじめての将棋まつりの巻-5

●くるりん
ペア将棋対局が終わって会場をうろついていると、見たことあるような人が将棋を指している。
あのモミアゲは・・・そう、行方尚史八段だ。指導対局中らしい。
えへえへ、ホントにもみあげがクルリンとしてるんだ。えへえへ。

行方八段のもみあげをもう少しじっくり観察したかったが、水分補給のために会場を離れる。
会場にも飲料販売のブースがあって、ペットボトルのミネラルウォーターと緑茶が販売されていたんだけど、この日の集客が主催者の予想を上回っていたのだろう。飲み物は早々に売り切れになっていた。

デパ地下はおいしい匂いで充満していた。こんなにぷんぷん匂っていては、腹が減ってなくてもなんか食いたくなっちゃうじゃないか。デパ地下をぐるぐる徘徊し、大判焼き形状のお好み焼きみたいなヤツ(豚入り)と、あとジャスミンティーを購入。
んまかった。

会場に戻ると、石橋幸緒女流四段と熊倉紫野女流初段の対局が始まっていた。
解説は行方八段、聞き手は藤田綾女流初段。
もうほとんど終わりのほうだったので、どうも必要以上にデパ地下で時間を費やしてしまったようだ。
まあいい。
勝ったのは石橋幸緒女流四段。木村八段のアドバイスは効果なかったのかな?

●美しい指先
同時刻、木村八段は指導対局。
木村八段は背広を脱いでおられた。木村八段の背中は細かった。ネットの棋譜中継などを見ていると、昼食時注文なしということの多い木村八段。ちゃんと食べないと。そんな痩せてちゃ風が吹いたら飛ばされちゃうよ。

しかし、駒を持って指す時の所作は美しかった。
指が細くて長いので、繊細でしなやかなのだ。

将棋猫が見たときには、2人の男性が指導を受けていた。きっとこの人たちも将棋が強いのだろうなあ。やっぱ指導対局に申し込むには、それなりの力がないと失礼だったりするのかな? でも指導してもらいたいなあ。いったい指導対局ってのは、どれくらいのレベルなら申し込んでも良いものなんでしょうか?

●どうぶつ将棋
ひとしきり木村八段の指導対局を見た後、会場内をブラブラする。
どうぶつ将棋のブースに子ども溜まりができている。なになに?なんか面白いことでもあんのか?
覗き込むと、子どもらがどうぶつ将棋をやっているだけだった。なーんだと立ち去ろうとすると、声をかけられた。
「どうぶつ将棋をやってみませんか?」
おー、やるやる! て、ルールも知らないのに・・・。
係りの方が懇切丁寧にルールを説明しつつ、対局してくれた。やさしいおねーさん、ありがとう。
さて、局面はどうやら相手を追い込んでいるらしい。次にどうしたらいいか悩んでいると、ギャラリーのお子様から「簡単な三手詰めじゃん」との声が。
なぬ? 三手とな? うーんうーん、わからん。ここはひとつ子ども師匠に教えていただこう。
「ヒントちょーだい! ヒント! ヒント!」
これじゃ、どっちが子どもだかわからないよ。無様だぜ、将棋猫。
子ども師匠は呆れながらも「こうでしょ、こうでしょ」と親切に解説してくれた。
ホントだ、三手で詰んだよ。子ども師匠すごいや。
初体験のどうぶつ将棋に勝利し(勝ってねえよ!)、気を良くする。係りの方と子ども師匠にお礼をいってブースを離れた。

●中村修九段 対 アマの強い人
そういえば、将棋まつりに来たものの、棋譜の記録を取ったりしていて、じっくりと対局を観戦し、解説を聞いたことがまだなかったことに気がついた。なのでこの回は対局観戦に集中しようと、大盤が下までちゃんと見えるポジションに陣取り対局に備えた。・・・つもりだったが、甘かった。
最前列の人の座高が高い。しかも頭がデカイ。不幸にも大盤のちょうど中央部分が最前列の人の頭に覆われしまっている。さらにその後ろ、つまり2列目の人も座高が高い。しかも頭がデカイ。そして彼らの頭がまたよく動く。最前列が右に首を傾けると、2列目が左。最前列が左に傾けると、2列目が右。対局中ずっとそんな調子でくるくるくるくると・・・。
おまいらエグザイルかっっっ!
結局、将棋猫の位置からでは、1筋と9筋の上隅くらいしか見えなかったのだった。
対局は中村九段がプロの貫禄をみせて勝利だったみたいです。

●親子丼(名古屋コーチン)
木村 vs 行方対局まで少し時間があったので、再びデパ地下へ。目的地は、さっき飲み物を買いに来た時みつけた親子丼の店だ。親子丼(名古屋コーチン)ご飯大盛り、コラーゲン汁と紀州梅ぼし付きを注文。遅い昼食をとる。んまーい! 600円ちょいくらいのお値段で、この美味さ、このボリュームはありがたい。
食べるのに夢中で、写真を撮るのを忘れてしまったのが悔やまれる。

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