はじめての将棋まつりの巻-4

●将棋まつり再び
将棋まつりの楽しさに魅せられ連日行くつもりでいたのだが、前日のハイテンションが祟ったか、土曜日は寝坊してしまい祭り参加を泣く泣く断念。羽生名人と佐藤康光九段を見逃してしまった。ぬかった。

しかし1日お休みしたので、体力も気力も復活!
最終日は午前中から観戦じゃーい!うほほー!
おとといさんざん迷ったのでデパート内部に詳しくなり、今回はホームから最短距離のルートで会場に到着。どんなもんだい!

●斎田晴子女流四段・渡辺弥生女流2級(先手)
対 中村真梨花女流ニ段・藤田綾女流初段
将棋猫の本日の主要目的は、「ナマ木村八段を見る」「ナマ木村八段のおしゃべりを聞く」だ。
会場に到着したら、いきなりいました! いやあ、ホンモンだよ。動いてるし喋ってるよ。すげー。

その木村八段解説のペア将棋対局が始まった。斎田・渡辺ペア vs 中村・藤田ペアの対決で、解説は木村一基八段、聞き手は熊倉紫野女流初段。振飛車党が多いので、息が合いやすいのではないかとの予想だ。

ペア将棋における理想的なペアとは?
木村八段曰く、「パートナーを思いやって控えめに指すのがいいペア。だから加藤一二三先生みたいな人はダメなんですね。たとえばボクが飛車を振ったら、たぶん加藤先生はもとの位置に飛車を戻しちゃうでしょうね。そうなるとお互い意地っ張りですから、延々意地の張り合いが続きかねない。あげくの果てに、負けたら自分は悪くない、パートナーが悪いとお互いに言うでしょうねえ」

将棋猫の期待以上に木村八段は面白い。面白すぎて困るくらいだ。まるでマシンガンのごとくにネタを連射してくるので、とても拾いきれない。会場の笑いに満ちた雰囲気を伝えたいのだけれど、とうていムリだ。なので、なんとかメモれたところだけでも紹介します。

行方尚史八段について
木村「将棋界の遅刻四天王というのがいて、ナメちゃんはその一人なんですよ。ほかの3人が誰とは言いませんが。で、今日はそのナメちゃんが遅れないで来たんですね」
熊倉「木村先生は行方先生とは親しいんですよね? 年齢も一緒ですし」
木村「いやあ、親しい振りをしてるだけです。向こうはこっちのことゴミのように思ってるかもしれない」

熊倉紫野女流初段、午後の対局(石橋幸緒女流四段)について作戦を授かる
熊倉「午後に石橋さんと対局があるんですけど、なにか良い作戦はありませんか?」
木村「それって必勝法はないかってこと? アンタそれタダで聞こうと思ってるの?」
熊倉「いやあ・・・σ(^_^;)」
木村「(きっぱり)ナイね!」
熊倉「ええー!ヽ(>д<;)ノ」
木村「いや、あるにはあるんですよ。自分よりあきらかに弱い人とやる」
熊倉「∵ゞ(>ε<; )ぶっ」
木村「でもそれじゃ強くなれないんですよね。強くなるには、自分より少し強い人とやるのがいいんです」
熊倉「なるほど。で、勝つ方法は?」
木村「そうねえ。相手をカッとさせるとか?」
熊倉「(´・ω・`) ヘー」

おしゃべりオヤジ
木村八段のおしゃべりに押され気味な熊倉紫野女流2級。
熊倉「これだけ面白いことを喋りながら、しっかりと手も読まれて。すごいですね、木村先生」
木村「ボクのこと、ただのおしゃべりオヤジだと思ってる?」

集中力と聴覚
木村「よく集中力があれば、周りの雑音は聞こえないとかいうでしょう。あれはウソです。だいたいの人は聞いてますよ。ほんとに聞こえてないのは佐藤さん(康光九段)くらい」

谷川さん
64手目あたり、後手が受けにまわった時
木村「これは後手、徹底的に受けにまわる方が良かろうということですね。まあ、ここで責め合うのは谷川さん(浩司九段)くらいなものですよ」

なんか木村八段特集になってしまった。これだけではなんなので、おまけに棋譜を。間違ってたらごめん。ああそうだ。勝ったのは斎田・渡辺ペアでした。

【オマケその四】
▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩 △4四歩 ▲7八飛 △3二銀 ▲4八玉 △4三銀
▲5八金左 △3三角 ▲3八銀 △2二飛 ▲3九玉 △7二銀 ▲7四歩 △6二玉
▲7三歩成 △同 銀 ▲6八銀 △7二金 ▲2八玉 △5二金 ▲7四歩打 △8二銀
▲7七銀 △2四歩 ▲6六銀 △2五歩 ▲7六飛 △2六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲2七歩 △2四飛 ▲9六歩 △3五歩 ▲7五銀 △5四銀 ▲7七桂 △4五歩
▲9七角 △9四歩 ▲6六歩 △4四角 ▲8六角 △3三桂 ▲5六歩 △2六歩
▲同 歩 △3六歩 ▲同 歩 △2六飛 ▲2七歩 △3六飛 ▲3七歩 △3四飛
▲6五歩 △1四歩 ▲9五歩 △同 歩 ▲6四歩 △同 歩 ▲9五香 △9四歩
▲同 香 △9三歩 ▲7三歩成 △同 銀 ▲8五桂 △6五銀 ▲7三桂成 △同 金
▲7四歩 △7二金 ▲7八飛 △9四歩 ▲6四銀 △7六歩 ▲6三歩 △5一玉
▲6二銀 △4二玉 ▲6一銀不成 △2五桂 ▲5二銀成 △同 玉 ▲5五金 △4一桂
▲4四金 △同 飛 ▲5五角 △3四飛 ▲1一角成 △3六歩 ▲同 歩 △3七歩
▲同 桂 △同桂成 ▲同 銀 △2五桂 ▲3八金 △3七桂成 ▲同 金 △2五銀
▲1二馬 △3三飛 ▲2二馬 △3四飛 ▲2三馬 △4四飛 ▲5七桂 △5四銀
▲5五香 △同 銀 ▲同 歩 △3五歩 ▲5六桂 △4三飛 ▲3二馬 △3六歩
▲3八金 △3七銀 ▲同 金 △同歩成 ▲同 玉 △3一香 ▲同 馬 △3三飛
▲4八玉 △3一飛 ▲4五桂 △6六角 ▲5七銀 △3八金 ▲5九玉 △4三玉
▲6六銀 △3七飛成 ▲6一角 △5二香 ▲同角成 △同 玉 ▲5三桂成
まで143手で先手の勝ち

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