CONTENTS

P.1
◆行くしかない!
◆将棋会館をチラ見
◆名人になれますように

P.2
◆ガンダムの口より入る
◆宣伝:将棋ファンに告ぐ!
 コーヒーは…

◆ついったらーず

P.3
◆名人と王子
◆勝負手とつぶやき爺
◆岩根二段、無情の秒読み
◆乱戦を制したのは

P.4
◆名人と握手!
◆一生の不覚
◆一生の不覚 once again



北海道 十勝発 帯広名物の豚丼


比内地鶏親子炊き込み御飯セット


うなぎ割烹「一槇」鰻のひつまぶし


「新宮市」総本家めはりや めはり漬け


黒毛和牛の牛すじカレー

◆名人と王子
(*゚∀゚)=3ハァハァ こども大会の表彰が終わり、待ちに待った時間がやってきました。
(*゚∀゚)=3ハァハァ 羽生名人、山崎七段の登場です!
ゥォー!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ ウォー!
お、お、お、おけつ! じゃなかった、落ち着け!
ほ、ほ、ほ、本物です! 本物の名人と王子が壇上にいらっしゃるでござります!
Veni vidi vici!
日本語で言うと「来た、見た、勝った!」。カエサルが戦いの勝利を知らせた世界一短い手紙の文面であります。
いや、とくに意味はないんだけど、なんとなくそういう気分だったもので…。

それにしても……、名人のあの“ちょこん”と居るという佇まいはなんでしょうな?
ちょこん?
うん。“ドーン!”でも“バーン!”でも“バンッッッッ!”でもない。そういう大げさな鳴り物入りの登場とはまるで無縁。ごくごく自然に“ひょこひょこ”と登場して、そのまま“ちょこん”と存在しているんですわ。
そこに“ちょこん”と立っている人はさ、とんでもなくスゴイ人なんだよね? 名人には衒いとかそういうものが一切ないのかな〜。だとしたら、ますますスゴイ人に思えてきたよ。

さて、対局の解説は引き続き島朗九段と清水市代女流六段です。読上げも岩根忍女流ニ段がつとめられます。
対局前の両者のコメントはこんな感じ。

羽生「山崎さんは予想のつかない手を指してくるので難しいです。そうですねえ、ええ、まあ元気よく指したいと思います」
元気よく指す羽生名人……「たー!」とか「やー!」とか威勢の良い掛け声を発して指す羽生名人の姿が、ぼわんぼわんと脳内に浮かんだ。自分の想像で笑った。

山崎「羽生名人の印象ですか? たくさん負けてるので印象は良くないです。(*´∀`*)ハハハ。ギリギリの戦いをして、ここまで勝ち上がってきました。あたって砕けろの精神で指したいと思います」
砕けちゃダメだよ、王子……。(´・ω・`)

勝負手とつぶやき爺
プロ棋士の対局は、「持ち時間は10分。これを超えると1手30秒未満で指していただきます。ただし1分単位5回の考慮時間があります」というお馴染みのルール。岩根二段の振り駒で、先手が山崎七段に決まった。
両者深々と頭を下げて対局開始。戦前の予想通り、相がかりの将棋となった。
21手目▲7六歩。この手を指された後、羽生名人が腕組みをして考え込んだ。
ここはそんなに悩む局面なの? 不思議に思っていると、すかさず島九段の解説が入る。
島「▲7六歩は山崎七段の工夫の手。早くも勝負手が出ました」
(・д・) ホー。これが勝負手。そういうのはプロの解説がないと全然わかんないや。将棋猫はプロ棋士のスゴさに恐れ入る。しかし恐れ入らない人もいる。つぶやき爺だ。
「まあ、そうだろね。うん」
なんなんだ、その「オレはわかってたけどね」的ツイートは?

さて局面進んで24手目、羽生名人が△7六飛と歩を取った。ここで対局は一旦休憩。休憩の間に、「封じ手クイズ」&「勝者はだれ?クイズ」の解答用紙回収が行われた。
島九段の予想では、封じ手は「▲8二歩」か「▲7七角」。「若い人の意見も聞いてみましょう」と、大盤の駒操作をしていた奨励会員の二人にも候補手予想をしてもらうことに。若い二人の選んだ手はいずれも「▲2二角成」。この予想に「これもありますね。若い人の読む手は信頼感がありますから、この手かもしれません」と島九段。
(゚_゚)フムフム…若い人の手があたる可能性が高いのだな。よし!信用するぞ、若い人。封じ手は「▲2二角成」と。

もう一問「勝者はだれ?」
(。-`ω-) んー、どっちだろ? 名人? 王子? わかんないから「か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り」…名人だ。勝者は「羽生名人」と。

対局再開。注目の封じ手は……。
「▲2二角成!」
おっ? あたり? あたったよ、あたったー! わーい、わーい、わ……、いや待て。
クイズに正解したってさ、どうせ抽選で外れるよ。ぬか喜びはしない方がいいよ、うん。
王座戦での抽選の一件以来、抽選に期待することはやめにした将棋猫であった。

岩根二段、無情の秒読み
対局が再開されて10手ほど進んだ。羽生名人が△6五角打としたところで、山崎七段の手がとまる。時間を使って考えこんでいる。

まだ34手しか進んでいないのだけれど、島九段と清水女流六段の会話から、すでにのっぴきならない局面にあることを知る。

清水「急戦中の急戦の将棋になりましたね」

「そうですね。凄まじい戦いです。この時点で、どちらかがもう参っている可能性もありますよ」
Σ(゚Д゚;)エーッ! 参ってる? もう? ホンマかいな。

将棋猫がとんちんかんに騒いでいる間も山崎七段は長考を続けた。どんどん時間が減っていく。
「山崎七段、3回目の考慮時間を使い切りました」
いつもはおっとりとして柔らかな印象の岩根二段の声が、今日はやけに厳しく無慈悲に響く。
(;゜○゜)アァー!! 時間なくなっちゃうよ、山崎七段。だいじょうぶか?
秒読みってホント心臓に悪い。焦る焦る。他人事ながらハラハラだよ。
と、そこに岩根二段の無情の一撃!
「山崎七段、最後の考慮時間を使い切りました」
あ〜あ、とうとう時間なくなっちゃった……。

意を決した山崎七段の指した手は▲8二飛成。
対局後の感想戦によれば、この手がよろしくなかったそうな。ここは飛車を成らずに▲7六歩としておけば、まだまだ難解な将棋になったんだってさ。いっぱい解説されたけど、よくわからんかった。(そのあたりの解説は、JTのサイトに出ているのでそちらをご覧下さい。棋譜も出てます)
それにしても勝負の神様は無慈悲だのぅ。あんなに時間使って考えたのによくない手とか…。

40手を過ぎたあたりから羽生名人も考慮時間を使って考えだす。
1手につき1分ペースで時間を使っていく。50手あたりで両者ともに考慮時間を使い切った。
そこからはあれよあれよというペースで進行する。早いよ、ついていけないよ。

58手目、△4四飛。
島九段は「△4四飛としたいところだけれど、やりにくい…」とおっしゃっていたが、羽生名人は迷わず△4四飛。
そういえば、こういうシーンってタイトル戦とかでは頻繁にあった気がするなあ。
解説の棋士が「この手は指しにくいですねぇ」と言ってるさきから、「あれ?いっちゃったよ?」みたいな。
あと「この手はまったく検討されていませんでした」ってのもよくあるよなぁ。

そうこうしている間にも、手はどんどん進む。
68手目、△8八歩。
この手を見た島九段が「いやあ、実に素朴な手ですね」とおっしゃった。
でたでた、将棋猫のわからない将棋的表現が。“素朴な手”ってどんな手? 誉めているのはわかる。しかし、どういう場面のどういう手が“素朴”なのかがわからない。使いどころがわからないから、使えないんだよね。
だけど言ってみたいじゃないですか。「ふむふむ、これは実に素朴な手ですなぁ」とかさ。したり顔でさ。
というわけで、どなたか『将棋的表現の用語解説集』とか書いて出版してくれませんかね?

乱戦を制したのは】
さらに局面は進む。
80手目、△6九と。
「さあ、次はどうする?」とドキドキして壇上の対局者を見守る将棋猫。
が、山崎七段は次の手を指さずに頭を下げた。
あり? 投了? 投了しちゃった?
突然の幕切れ…と思ったのは素人の将棋猫ばかり。プロ的には突然でもなんでもなかったようだ。思い返せば、数手前あたりから島九段も清水女流六段も、「あとは○○をするくらいですかねぇ…」と終局を匂わすようなことを言ってたっけ。あの辺で勝勢は決まっていたのか……、ぜんぜんわからんかった。orz

戦いを終えた両者のコメントはこんな感じ。

山崎「序盤から乱戦にもちこんだのは…、まあ…作戦です…ね。21手目の▲7六歩は…なんとなく…ですかね。この手がいいかな〜と」

羽生「最初から見たことのない将棋になってしまったので難しかったですね。▲7六歩は考えていなかったですね。しかし突かれたからには、こちらもなにかしないとと思いました。30手目の△8七歩は、普通に受けていては仕方がないなと。こちらからも仕掛けていかないとと思いました」

山崎「32手目の△3五歩のところあたりまでは自信があったんです。指していて本譜は悪くないなと思っていたんですが…。途中で予定変更したのが良くなかったですね。それと拮抗したところでの失敗が悔やまれます。ただ自分らしい将棋は指せたかなと思っています」

そこで、つぶやき爺がひとこと。
「本譜悪くないってアンタ…、悪いよ!ぜんぜんダメだよ!」
こらこら爺さん。いったいぜんたいアンタ何様だい? いい加減にその増上慢のツイート止めないと、残り少ない頭髪ひっこぬくよ?


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