◆行くしかない!
将棋カレンダーの情報集めをしていて、JT杯の決勝戦進出者が決定したことを知った。
山崎隆之七段と羽生善治名人。
なんだか観戦意欲をそそられる対戦カードじゃないか。なにより、ふたりの人気棋士を見てみたいじゃないか。
今年3つの将棋イベントに行った。谷川浩司九段を見た。佐藤康光九段も見た。渡辺明竜王にいたっては2度も目撃してしまった。他にもたくさんのプロ棋士の人たちを見ることができた。

しかるに、羽生名人にはいまだ遭遇出来ていない。たこやきGIFなんぞをつくってるくせに、ナマの山崎七段を見たことがない。これは由々しき問題ではないだろうか?
いまだ名人に遭遇していないのに、「プロ棋士を見ちゃったぞ、えっへん」と威張れるか?
将棋界のたこやき王子・山崎七段を見ずして、満足できるのか?
否だ!
要するにね、「行くしかないだろ、JT杯!」という結論に達したってことです。

将棋会館をチラ見
JT杯の会場は東京体育館メインアリーナ。千駄ヶ谷です。
千駄ヶ谷つったらアレだ。将棋会館があるじゃないか。
せっかく千駄ヶ谷まで行って、将棋の殿堂を訪れないのはいかがなものか?
「行くしかないっしょ!」と、将棋猫の頭上で将棋の天使さまの囁きが聞こえた(気がした)。
幸いにしてJT杯開始まで時間はたっぷりあったので、東京体育館を後回しにして将棋会館見物に向かう。

将棋会館だ。勢いで来てみたけど、ちょっと緊張してきた。一般の人でも入っていいんだよね? 叱られたりしないよね? いざとなると、てんで意気地がない将棋猫なのだ。

将棋会館

建物を見上げると、二階の窓に将棋道場の文字。おそらくあの部屋には強い将棋指しがビッシリつまっているのだな。想像したら無性に大声で叫びたくなったが、それでは単なる不審者なのでグッと堪える。
気を落ち着かせるために周囲の写真など撮ってみることに。だが、用もなさそうなのに建物の周りを徘徊し、思い出したように看板の写真を撮る人間は、どう見ても不審者にしか見えないのであった。
通報されないうちに、建物内部への侵入を試みることにした。

大山康晴十五世名人1階は売店があって、将棋盤だの駒だの揮毫扇子だの将棋関連書だのスーベニールだのがありました。ひとしきりそれらを眺め終わってしまうと、他にすることも思いつかなかったので、スゴスゴと会館を出ることに。さすがに将棋道場に突入するほど心臓が強くないので…。「勢い込んでやってきたものの、これといった収穫は得られなかったなぁ。ちょっとつまらん」とか思ってたら、すんごいヤツ発見!
お、お、大山倍達だ!
そうそう、ゴッドハンドもってる熊殺しの男、昭和の宮本武蔵……。
て、ちがうわ! 誰が空手バカ一代やねん!
大山康晴十五世名人だ! 入口のすぐ脇に銅板のレリーフがあったのだ。将棋会館にしょっちゅう行く人にとっては見飽きたレリーフなのだろうが、初見の人にはそうとうなインパクトがあるよコレ。将棋猫なんぞ、驚きのあまり「グアッ!」とみょ〜な嘆声を発したからね。メガネの奥に生前の大山十五世名人の鋭い眼光を見たよ、うん。

名人になれますように
将棋会館のすぐ向かい側の敷地には鳩森神社がある。
ご存知の方も多いでしょうが、境内には将棋堂という名の六角堂があり、中には御影石の将棋盤と巨大な王将が納められています。新年には連盟所属の棋士が集まり、祈願祭を行うので有名ですよね。
「隣なんで寄ってくか」てな感じで、鳩森神社にも立ち寄ってみた。

鳩森神社鳩森神社1鳩森神社2
鳩森神社 富士塚1鳩森神社 富士塚2鳩森神社 富士塚3

ホホー (´・∀・`)、棋力向上絵馬があるんだね。
「初段になれますように!」
「倉敷王将になれますように!」
「竜王になれますように!」
「名人になれますように!」
ホホー (´・∀・`)、みなさん夢がビッグですなあ。

鳩森神社 将棋堂1
鳩森神社 将棋堂2
鳩森神社 将棋堂3

鳩森神社には、他にも能楽殿や富士塚などがある。さして境内は広くないけれど、小さめの敷地内にちょこちょこと様々な文化財があったりして案外面白かった。なんでも見てみるもんだね。


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