●子ども大会決勝
　低学年の部、高学年の部、ふたつの決勝戦が行なわれました。ここで解説の谷川浩司九段と聞き手の清水市代女流六段が登場。いやー、惚れ惚れするようなスレンダーな紳士と淑女ですなぁ。 　対局を観戦した感想としては、「子ども師匠？　強いよね」です。４人とも将来の夢はプロキシじゃなくて、プロ棋士というだけあって、ほんとーに強かった。
　特に高学年の部ではびっくらこきました。相穴熊の勝負で互いに譲らず千日手、指し直しになりました。なんつーか、レベル高いです。で、指し直し局ですが、１手10秒です！　い、い、い、１手10びょぉ～！　会場全員が驚いたらしく、一様にドヨドヨとどよめいておりましたよ。
　しかし対局者のふたりはまるで動じない。涼しい顔で１手１手指し進みます。
　むしろ大変なのは周りのスタッフでした。読み上げの渡辺弥生女流１級は、「１、１、１、１、１・・・」と延々と「１」を繰り返して秒読みをしなければならず、大盤で駒操作を担当されていた奨励会のおふたりなどは、通常の10倍速くらいのスピードでシャカシャカと駒を動かさないと進行に追いつけないという状況でした。解説の谷川九段と清水女流六段も、解説を入れる隙がないほどのめまぐるしい展開でした。結果は入馬くんの勝ち。入馬くんは昨年も優勝したとかで、大会２連覇だそうです。それにしても１手10秒の対局で158手まで進むなんて、ふたりともすっごいなー。（棋譜は公式サイトに出ていますのでそちらをご参照ください）
●久保九段勝利！
　さて、この日のメインイベント「羽生三冠VS久保九段」の対決は、久保九段が勝利し、JT杯初優勝を飾りました。久保九段おめでとうございました。（棋譜は公式サイトに出ていますのでそちらをご参照ください）
　ヽ(*´∀｀)ﾉｵﾒﾃﾞﾄ─ｯ♪ 　イベントも無事終了。最後に勝者がお見送りをしてくれるのもJT杯のすんばらしいところです。関西の棋士の方はお目にかかるチャンスが少ないので、この機会に写真を撮っておこうと思いシャッターをきったのですが、興奮のあまり手ブレでブレブレになっちまいました。無念・・・。
　しかし、久保九段の柔和な笑顔は魅力的でありました。あと、てのひらが思ったよりもふっくらしてました。加藤先生を二回り小さくしたような感じでした。
●台場
　帰り道、ふと思い立ってビッグサイトの記念写真を撮りました。
　暗闇に煌々と輝く2つの目玉・・・
　今にも「◯◯発進！」とか言って動き出しそうでした。
　あるいは『ワンピース』の白ひげ海賊団のシンボルマークのようにも見えました。さすがコミケの聖地です。 　台場といえば『踊る大捜査線』でもあります。フジテレビは運河を挟んだ向こう岸にあるのですが、残念ながら見えませんでした。でも、レインボーブリッジはかすかに見えました。画面中央にちっちゃく写ってるのがそうです。
　さらに、りんかい線東京テレポート駅の発車メロディーが『踊る大捜査線』でした。大崎方面は『C.X』、新木場方面は『Rhythm And Police』という曲だそうです。→http://www.youtube.com/watch?v=g1ZvVEGLs2s&feature=related 　将棋と台場を満喫し、帰途につこうとする将棋猫を、闇夜にぽっかり浮かんだ餃子のような三日月が見送ってくれました。
●詰将棋解答
【01】３二銀、１一玉、１二歩、同角、２一銀成、同角、１三飛車成、同角、２三桂まで
【02】１三銀成、同玉、２四銀、同金、２二角成まで
【03】２五桂、同飛、３五角、２三玉、３二飛成、３四玉、４四銀成まで