ペーパークラフトで将棋セット作成記

その九 ▲8八銀の巻

ふ、ふ、ふ、ふ、歩、歩、歩、歩。
「歩」です。
18個の「歩」が完成したのであります。
なにはともあれ「歩」ですよね。なにしろ「歩のない将棋は負け将棋」ですからね。「歩」さえあればハサミ将棋だってできちゃうし。

製作過程はこんなんでした。
紙は艶が欲しかったので、結局光沢紙に落ち着きました。
もう1台のプリンタを使ったら、けっこういい具合にプリントできたのであります。

以前、テスト版で王将を作りましたが、あの時からさらに工夫を施してあります。
そんな大げさなもんじゃないんスけどね。
まあ、ちょっと説明させていただくと、型紙の枠線を裏にプリントしてみたのです。要するに紙の表面に駒の絵柄を、裏面には型紙の枠線を、というふうに分けて両面にプリントしたわけです。
なんでそんな手間のかかることをするかといえば、ひとつには枠線や折り曲げ線が表面に出ないようにするためです。
そして、折り曲げ線につけた薄い切れ込みで紙の表面が割れ白地が見えてしまうのを防ぐためです。

予想していたこととはいえ、組み立ては大変でした。
ピンセットで駒をつまんで、のりしろに接着剤を塗りたくり、素早く接着する。
のろのろしてると、接着剤が渇いちゃってくっつかなくなるのです。
接着剤がはみ出したり、手についたり。そんで手に着いた接着剤が今度は駒にくっついて手から剥がれなくなったり。納豆の糸みたいのが駒にいっぱいくっついて糸まみれになったり。結局、それは捨てていちからやり直したり・・・。
苦労しました。(´・ω・`)=з

しかし、ない知恵を絞り、苦労を重ねて生み出した「歩」は、けっこう満足の出来映えではないかと思ったりします。
最後に完成した「歩」の小ささをご覧ください。
いかに小さいかを見ていただくために、普通の将棋盤に並べてみました。
♪吹けば飛ぶような〜どころではなく、確実に飛びます。鼻息でも飛びます。
♪笑わば笑え〜です。

さあて、次回のペパクラさんは?
“その十 ▲7七銀の巻”をお送りいたします。