無謀なり将棋猫、王座戦に出没の巻

【お調子者コケる】
祭りに参加し、達人戦までも観戦した将棋猫。
調子に乗って、今度は王座戦の大盤解説会に行って参りました。
ネット観戦しているうちに、「行ってみようか?」と思い立ち、「思い立ったが吉日、そうしましょ、そうしましょ」と急遽観戦決定。しかし、思い立つのが遅かったので案の定出遅れてしまった。
到着すると、会場はすでに黒山の人だかり。人、人、人、人の壁に阻まれ、前方はまるで見えず。前進すること能わず。人気棋士同士の対決はこれほどまでに注目度が高いのか! ちょっと見くびっていたかもしれん。
人の壁の切れ間を見つけ、ほっと一息。と思った矢先に「一旦休憩にはいりまーす」のアナウンス。完全にしくじった!

しかし、そこはめげない将棋猫。「次の一手、回収しま〜す」というスタッフの男性の叫びを耳聡く聞きつけ、即座に反応。そういや入場のときに紙切れを渡された。
「あと10分で締め切りま〜す。答えはA、B、Cで回答してくださ〜い」
あわわ、待って待って。今の局面がどんなで、候補手がどんなんかもわからんけど、とりあえず出しとくことにする。
ええっと、答えは「A」と。これでよし。

【くじ運】
長い夕食休憩の後、渡辺明竜王と上田初美女流ニ段が舞台に登場。大盤解説会を再開。そして「次の一手クイズ」の正解が発表された。
正解はなんと「A 」!
やったー! なんか知らんけど正解したぞ。
「正解者の中から抽選で、羽生王座、藤井九段、渡辺竜王のサイン色紙を各10名様にプレゼントしま〜す」
ほほう。正解者は49人しかいなかったとな? つまりサイン色紙ゲットの確率は30/49。1.63333…人に1人はプレゼントがいただけるってえ寸法だね。これは3人のうちいずれかの色紙がゲットできるんじゃねーの? 遅れてきたのにツイてるゾ。ふひひ。
・・・・・。
・・・・・・・・・・。
しかし、最後まで将棋猫の名前が呼ばれることはなかった・・・○| ̄|_
こんだけの高確率でも当たらないって、どんだけくじ運ないのかしら・・・。
まあね、遅れてきていい目をみようなんて、ムシが良すぎたのかもしれんね。神様はちゃんとお見通しってことね。
・・・ちっくし・・・。

【王座戦のほろにがひ想い出】
なかなか指し手が進まないので、間を持たせようと渡辺竜王と上田女流ニ段のおしゃべりタイムがスタート。棋士の人たちも大変だ。

竜王「最近は千日手・指し直し流行りですねえ。王位戦も2局もあったし」
上田「今日も千日手・指し直しがあったみたいですよ。まさかこの対局も・・・」
竜王「いやあ、まさかね。でも流行だからわからないですよ。そういえば、過去、王座戦でも千日手・指し直しが2局あったの知ってました?」
上田「いえ知らないです」
竜王「指し直しで深夜までかかった対局でね」
上田「ううん、わからないですねえ」
竜王「ひとつはボクなんですけどね…(。-д-。)ゞヘヘ…」
上田「あ、そうだったんですか! 失礼しました!」
竜王「いえ、いいんですよ。あともうひとつは確か佐藤康光さん」
上田「そうなんですかあ」
竜王「指し直しとかいわれても初めてだから勝手がわからないの。いつやるのかな? 一週間後とかかな?とか考えてたら、『30分後に指し直しです』とか言われちゃってさ。
当時はボク、横歩どりばっかりやってたから、それ以外できないのよ。まさか指し直しになることを想定して作戦立てたりはしないでしょ。だから困っちゃってね。羽生さんみたいにオールラウンダーなら変えられるんだろうけど、当時は横歩しかやってなかったからおいそれとは作戦を変えられないわけ。思い切ってやってみたんだけどね。負けちゃった。(調べてみたら133手で先手・羽生王座の勝ちでした。過去の王座戦の棋譜はこちら→http://hobby.nikkei.co.jp/shogi/oza/seat.cfm)

【竜王とケーキ】
竜王といえばケーキ。とりわけモンブランが思い起こされる。ケーキが大好きなのであろうと思い込んでいたが、そうでもなかったらしい。
竜王「ボクはね、別にケーキが食べたいわけじゃないんですよ。ボクがケーキを食べると言うと、観戦記者の人がそれを書くわけですよ。ボクはネタを提供してるんです」
上田「(´・∀・`) ヘー」

ウソじゃありません。確かに書かれていました。棋譜の41手目▲3六角のコメント欄に竜王の“ケーキ発言”を確認しました。

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